好奇心の記録

「言葉」をデザインする西澤薫の、日々の気づき。

「自分は全て間違っている」の先にある世界

記念すべきブログ18日目。

本日は朝に学生コーチング団体BRATの勉強会を行ったあと、午前中は新卒メンバーとコーチのトレーニング。

午後からはクライアント様のところに行き、次回のセッションに向けた打ち合わせをしておりました。

 

時差ボケが一切ないと思っておりましたが、

昨日はブログを書き終わってから目が開かなくなり、倒れるように寝たのが21時。

ホノルルでは午前2時の時間です。

全然ありました。時差ボケ。

ブログ書いてる間に寝ちゃわないかだけが今の心配です。

 

 

 

本日の新卒トレーニングの中で、認知的不協和の話が出ました。

認知的不協和とは、人が自身の中で矛盾する認知を同時に抱えた状態のことです。

人は矛盾する認知を感じた際に不快感を感じ、その矛盾を低減させるために、自分の中でなんらかの圧力を起こします。

そしてその圧力は、矛盾が大きければ大きいほど強くなります。

 

以前、私が読んだ「ブラック・スワン経営学」という本で述べられていた話です。

(今日話してくださった先輩コーチもこの話をしてくれました)

 「ブラックスワンの経営学」の画像検索結果

ある振興団体があって、そこでは「運命の日に隕石が落ちて人類は滅亡する」と信じられていたようです。

その団体に入る人たちは、運命の日が近づいてくると、「お金なんか持っていても意味がない」と全財産で遊んだり、中には悪さを働く人もいました。

しかし運命の日になっても一向に隕石が落ちてきません。

 

彼らはどうなったのでしょうか?

「落ちてこないじゃないか!」と暴動が起きた?違います。

一部の人間が抜けただけで、団体のメンバーの連帯感自体は以前よりも高まったそうです。

「我々の祈りが通じて、隕石は地球を逸れた。でも次いつ落ちてくるか分からない。祈り続けるのだ。」と。

 

彼らは自分が使ったお金や行動と、隕石が落ちてこなかったという事実のギャップに耐えることが出来ませんでした。

その不協和を除去するために、彼らは自分たちの行いを正当化させるしかなかったのでしょう。

 

 

 

認知的不協和によって矛盾を正当化しようとすると、盲目になることがあります。

 

すごい会議には会社を成功に導くエッセンスや考え方が沢山詰まっているコンテンツです。

多くの会社ですごい会議を取り入れてコーチングを行ってきましたが、ここまで成果をもたらす考え方が凝縮されたものを私はこれ以外に見たことはありません。

なので、時にすごい会議がうまく機能しないと、「お客様がコーチャブルじゃなかった」とか、「私がもっと成長すれば解決する」と考えることがあります。

 

しかしながら、唯一無二の答えはありません。

世の中にはすごい会議の手法が合わない会社があるかもしれないし、もっといい方法があるかもしれません。

今の私が、ビジネスをする中で一番気をつけてるのは、(もちろんすごい会議を評価しつつ、)「手法を常に絶対的なものとしてみないこと」です。

 

 

 

10年前にはスマートフォンがここまで世界を席巻するとは思いませんでした。

今から10年後に何が起こっていても不思議ではありません。

それこそ、今の常識が覆されるようなことでさえも。

 

「自分は全て間違っている」という立場に立った時、あなたにはどんな世界が見えてきますか?