好奇心の記録

「言葉」をデザインする西澤薫の、日々の気づき。

問題に対する「問い」を100個出す

記念すべきブログ25日目。

本日は、本の紹介。

 

今日紹介する本は、「Q思考」という本です。

 

全米の あらゆるメディアで絶賛された驚愕の思考法のようです。

私の中で恒例の「図書館のある棚を端から端まで目を通す」イベントを実施中、目に留まり、一気に読んでしまいました。

 

 

 

色んな面白い発想法がありましたが、その中でも私が興味を持ったのが、ここに乗っている「Qストーミング」というやり方。

やっていることはとても単純で、考えようとしている問題についての疑問や質問をひねり出すというものです。

ブレインストーミングは解決策をたくさん出す手法ですが、一方でQストーミングはその前の「解決したい問い」をたくさん出す手法ということですね。

 

驚愕したのが、この本で推奨されている「ひねり出す問いの数」。

なんと50!

 少なくとも50以上は出しましょう、と書かれていました。

 

 

 

すごい会議でも、問題解決を行う際に、まず「どのようにすれば〜」から始まる疑問文を作成します。

たとえば営業なら

「どのようにすれば、6/30までに契約10件取れるだろうか?」

とか、

「どのようにすれば、Aさんの成約率が80%になるだろうか?」

といったような形です。

 

一つの問題に対して、作れる疑問文の数は何通りもあります。

多様な切り口でその問題にアプローチできるからです。

疑問文を作る際には、提案や質問を受け付けて、全員が「この疑問文なら解決しがいがあるな」と思えるように時間を使います。

 

 

 

それでも50個という量の多さは衝撃的でした。

ただ、かのドラッカー

「重要なことは、正しい答えを見つけることではない。正しい問いを探すことである。」

と言っていますし、

 

アインシュタイン

「もし自分が殺されそうになって、助かる方法を考えるのに1時間だけ与えられたとしたら、
最初の55分間は適切な問いを探すのに費やすだろう」

と言ったそうです。

 

お客様で、全く解決策が分からなかったような問題でも、疑問文が出来た時点で「あ、解決策見えました」と問題解決出来てしまうなんてこともよくあります。

それほど、「問い」というのはパワフルな力を持っています。

 

 

 

私も見習って、100個の「問い」を出してみたときがあります。

10個くらいまではすらすらかけたのですが、30個くらいになると、似たような「問い」でももうレパートリーが出尽くしてしまいました。

それでも何とか50個まで行ってウンウンウンウン考えていると、「こういう視点でもアリかもな」と全く違う見方が自分の中で出てきました。

 

100個出そうとすると、自分の視点にブレイクスルーをもたらすしかありません。

見えなかったものが見え、それによって解決策がスッと出てくる。

 

問題が解決しない時、一番重要なのは「問い」を考え直すことかもしれませんね。