好奇心の記録

「言葉」をデザインする西澤薫の、日々の気づき。

質問に正しく答える

記念すべきブログ29日目。

すごい会議コーチングを初めてほぼ一年が経ちました。 

自分が一番変わったと思うところは、人の言葉にすごく敏感になった、ということでしょうか。

 

例えば友人の恋愛相談で色々話した後に、

「う~ん。もう少し考えてみるわ。」

なんて言われようものなら、

「ん?それって『考える』なのか『悩む』なのかどっちだ?」 

なんて考えてしまうのは日常茶飯事。

もはや職業病のレベルですw

 

あとは、質問に正しく回答していない人にも敏感に反応してしまいます。

質問に正しく回答する、とは、かなり重要なコミュニケーション能力なのです。 

 

人は解釈の中で生きている

 

例えば、あなたが上司として

「この書類の期限は明後日なんだけど、いつまでに終わる?」

と聞いた時に、部下が

「ごめんなさい。あと、あれとあれがそろえば終わります。」

 と答えます。

 

2日後、あなたが部下に進捗を聞いたとき、

「すみません。まだ出来ていません。」

と言われたら、どんな反応をしますか?

 

「終わるって言ってたじゃないか!」

と怒りますか?

 

私は、質問した側にも問題があると考えます。

なぜなら、相手は「明後日までに終わる」と答えていないからです。

勝手に解釈をしてしまったのは、上司の方なのです。

 

質問に正しく答える

 

多くの人は相手の質問に自分の解釈を混ぜますし、質問した側も勝手に解釈して納得してしまいます。

なので、すごい会議では、この「質問に正しく答える」というのが、とても重視されています。

 

私はよく、私の会社の社長から、

「薫、ご飯食べる?」

と聞かれて

「いや、もうお腹いっぱいで。」

と答え、

「食べるか食べないか聞いてんねん!」

と叱られることがよくありました。

(実は今でも意図してないと間違えることがあります笑)

 

質問で聞かれていたのは、「食べる?」であって、「お腹いっぱい?」ではありません。 

何を細かいことを、と思うかもしれませんが、

そういった少しのすれ違いが大きな認識の差を生むことがあるのです。

 

コーチングが機能するときしない時

 

質問に正しく答えるとは、コーチングを受ける際にも重要です。

 

私がある人に、 

「その資料に関して、誰にフィードバックをもらうと最も価値がありますか?」

という質問をしました。

 

質問されたその人は、

「Aさんにフィードバックもらいました!」

と答えました。

(Aさんとは、その人がいつも関わっている上司です) 

 

一見、質問に適切に回答しているように見えます。

ですが、私がその質問によって考えていただきたかったのは、

「誰にもらうと効果的か?」という視点であり、

「早く誰かにフィードバックをもらってください」ではありません。 

 

コーチというのは、新たな視点をもたらすことがお仕事です。

質問に適切に答えようとしなくなると、

コーチングが機能しづらくなります。

 

ぜひ、質問に正しく答える、ということを意識してみてください。