決めた約束を尊重する
記念すべきブログ42日目。
本日は本のご紹介。
「なぜあなたの仕事は終わらないのか?スピードは最強の武器である」
マイクロソフトでWindows95の設計思想を生み出した中島聡さんが書いた本です。
多忙、納期遅れが蔓延するプログラマーの世界で、
この本の著者である中島氏は「一度も納期に遅れたことがない男」として有名だそうです。
小学4年生から、夏休みの宿題は7月中に終わらせて、 あとは好きなことをしていたとか。
どこを読んでも目から鱗の情報ばかりですが、
特に面白いのは、本の中で述べられるマイクロソフト(ひいてはビルゲイツ)の
「決めた約束を尊重する」ということへの厳しさが垣間見えるところです。
あるパーティーで、ビル・ゲイツが花を用意してほしいと頼みました。
しかしパーティー当日、花屋から、雪のせいで配達が遅れるという電話が来ます。
その旨をビル・ゲイツに伝えると、彼はその担当者に尋常じゃないほど怒るそうです。
約束が「パーティーに花を用意する」ことであれば、いかなる理由があっても花を用意することができなかったのは100%担当者の怠慢であり、責任を負うべきだというのです。
私たちのお客様でコミットメントを扱っていた時です。
あるコミットメントが期日までに終わらないことが分かりました。
その理由を聞くと、
『稟議書が下りないので』とか『先方が返してくれないので』といった、
「担当の私の力の及ばない範囲」によって期日が間に合わないことを主張します。
ある先輩コーチの話によれば、
「それは稟議書を出した時点で負けている」と。
期日までに稟議書が下りないことが想定されるのであれば、期日に間に合う(もしくは最初に約束する時点で明確にしておく)ように仕事を設計しましょう、ということです。
また、先方が返事をしてくれないのであれば、
どうしたら間に合うようにできるか、先方にチャレンジすることも含めて、
「約束を尊重する」立場に立つことが求められます。
とは言いつつ、恥ずかしながら、私自身も「約束を尊重する」というのがまだまだ出来ていません。
この本で言われているような、
・軽はずみなYes!
・見積もりの甘さ
・ラストスパート主義
が自分の仕事に蔓延し、多くの方にご迷惑をおかけしています。
パレートの法則よろしく、最初の2割の期間に8割の仕事を終わらせる。
この本を基に、そんな自分にシフトチェンジします。