好奇心の記録

「言葉」をデザインする西澤薫の、日々の気づき。

responsibilityとaccountabilityの違い

記念すべきブログ49日目。

本日はBRATのメンバーと話しました。

教育にかなり力を入れているようで、話していると本当に面白い話題が沢山飛び交います。

最終的には、一緒に教育のプロジェクトが動き出しそうです。

多動力発揮してなんとかします。

 

 

 

本日は「責任」の話。

私たちはすごい会議で目標に対して効果的な役割分担を決めた後に「誰に何%の責任がありますか?」という質問を全員に行います。

 

私たちは、全員が「あの部署の問題はあの人の管轄だから私には関係がない」という立場よりでいるチームよりも、

全員が「どこで問題が起きようと、それは私の責任です」という立場をとったチームの方がより大きな成果を出すと考えています。

 

なので「全員が自分に100%というあり方で臨みませんか?」と話をするのですが、

特に参加者に怪訝な顔される時があります。

 

この現象がなぜ起こるのかということを私なりに考えてみた結果、責任をresponsibilityではなく、accountabilityで捉えているのではないか、と思いました。

 

 

 

同じ「責任」でも、responsibilityとaccountabilityは違います。

responsibilityは、これから起こる事柄や決定に対する責任の所在を指します。

accountabilityは、すでに起きた決定や行為の結果に対する責任を指します。

 

「この問題の責任、お前にあるだろ!」というのは、accountabilityを指します。

本来であれば、誰も過去の責任に関して厳しく問われたくないわけです。

なので、多くの人が「責任」という言葉を聞くと(しかも「あなたに100%責任がある」と言われると)あまり気持ちのいいものではないわけです。

 

 

 

すごい会議で用いる責任と言うのは、responsibility、つまり「未来に対する責任」のことです。

つまり、過去がどうであれ、その後目標達成に向けてうまくいくように意思決定や行動をしていくのは、一人ひとりに責任があると言う事を言っています。

たとえ他の部署で問題が起きたとしても、そこがうまくいくように意思決定するのは、チーム一人一人が担っているということなのです。

 

多くのお客様がこの話をするとよくわかってくださいます。

あなたは会社(チーム)の目標達成に対して、何%の責任を握っていますか?