徒然を区別する
区別
以前、達人と普通の人の違いは、その分野に関して多くの区別を持っているかどうか、と書きました。
エスキモーは雪の区別を50個持っているらしいです。
その違いに合わせて対応を変えることが、彼らの雪国でのパフォーマンスの高さの源なのです。
ところで、本日、お客様のところでこの話題になった時に、ふと
「あれ?僕は雪の区別、全然知らないな」と思いました。
万が一ここでお客様に
「コーチはどれくらい雪の種類を知っているんですか?」
と聞かれたら、
この辺りが限界です。
普段偉そうに話しているのに、知らないのは恥ずかしい。
と言うことで、いくつか雪の種類を調べてみました。
雪の区別
ウィキペディアを見ると、日本でも少なくとも7個は区別されているようですね。
粉雪、たま雪、はい雪、綿雪、餅雪、べた雪、水雪。
粉雪と綿雪は分かります。
水雪はしゃりしゃりした雪のことでしょう。
たま雪ってあんまりみたことないんですけど、
丸っこい雪のことですよね。
もうすでに固まっていて、雪だるま作るのには向かなかった覚えがあります。
餅雪は、よく雪が明けたあとに、枝にひっついている、もちもちした雪のやつですね。
あれを手袋した手でニギニギするのが楽しかった覚えがあります。
はい雪とはなんでしょう?
実用日本語表現辞典ではこう書かれています。
はい雪(灰雪)=灰が降って来るかのようにひらひらと降る雪のこと。
粉雪との違いは、その厚みにあるそうです。
灰雪の方が若干厚みがあるので、日光が当たった時に灰色の影を見せるのだとか。
そういえば小さい時に、なんか暗っぽい雪が降ったことがありますが、あれは雪自体が濁っていたわけではなく、光の屈折だったんですね。
区別が人を豊かにする
つらつらと雪の違いを書いていて思ったのですが、
一つ一つの雪の区別が、僕の子供時代と結びつきます。
「あー、たま雪で遊んだのはこんな時だったなあ」
「おじいちゃんが持っていたあの雪は餅雪だったのか」
きっとワインの区別を多く持っている人は、
愛する人との記念日に飲んだワインの味を区別してるだろうし、
盆栽に関して多くの区別を持っている人は、
旅先で見た一本松の素晴らしさを他の松と区別して語れるのだと思います。
多くの区別を持っていることは人を豊かにする気がします。
何気ない1日でさえ、たくさんの区別で表現できたら幸せだろうなぁ。