好奇心の記録

「言葉」をデザインする西澤薫の、日々の気づき。

クラッチワーク

 
 
今日、どすえの会社の問題解決会議がありました。
いつもは実際の業務の中で起こる問題や課題の解決を扱いますが、
本日扱ったことは、
「仲間に思っていることで今まで言いたくても言えなかったことは何か?」
でした。
 
すごい会議の中では、クラッチワークと呼ばれています。
どれだけ素晴らしい戦略やブレイクスルーになる施策が思いついても、自分たちの会社の人間関係や雰囲気にかみ合っていないところがあれば機能しません。
そういった自分たちのクラッチ(動力伝達装置)を噛み合わせるのがクラッチワークです。
 
流れとしては、一人を対象にして
「その人の本当に素晴らしいところは何か?」
を全員が発表します。
その後に、
「今まで言いたかったけど言えなかったところは何か?」
で言えない問題を発表しあい、
「どのようにすれば〜」から始まる疑問文に変換した上で、
本人自身がどの疑問文を扱うか決めて、解決策を発表します。
 
これ、たまにやるんですけど、本当に素晴らしい時間になります。
最初にいいところを発表しあうんですけど、
この時にすごくいい空気感になります。
 
その後にみんなからその人へ、
「言いたかったけど今まで言えなかった問題」
を発表するんですけど、
 
 
「そうだよな。それ確かに思うよね。」
なんてこともありつつ、
「え?!そんなこと思ってたの!?」
なんて意外なことが出たりします。
 
そうすると、自分の新たな一面を見つけつつ、
自分が進化するポイントが分かるので、
自分から自然とチャレンジが生まれてきます。
 
 
 
この場の何が素晴らしいかって、
「自分はダメな人間なんだ」って思わずに、
「今の自分でも充分素晴らしいんだ」って思える場の作り方が素晴らしいです。
実際、人はそこにいるだけで十二分に素晴らしいんです。
 
でも、多くの人は「自分がダメなんだ」って卑下しがちになるし、
チーム間での関わり方でも「お前はここがダメ!」って文脈が作られやすくなります。 
 
僕自身も普段だったら、「自分の欠点を指摘されるのがイヤだなー」って気持ちが強く、
また、「俺がダメなやつだからみんなに迷惑をかけてしまうんだろうなあ」と自分を卑下しがちです。 
 
しかしながら、この場には
「みんなが自分のことを認めてくれている」
「さらにチーム全員で成長に貢献してくれている」
という「愛」の文脈が流れています。
 
なので、すごく発表しやすいし、受け止めやすいんですよね。
 
チームがなんだか機能しないなあなんて時は、
クラッチワークをやってみるといいかもしれません。