好奇心の記録

「言葉」をデザインする西澤薫の、日々の気づき。

言葉の定義

随時

本日の他の社員の方との会話の話。

シェアハウスの宿泊希望者からの申し込みが来た際に記入されるシートがあります。

そのシートは、申し込みのたびに案内をくれるわけではないので、定期的に自分でチェックしないといけません。

1人の社員が今は管理担当だったのですが、チェックが出来ておらず宿泊希望者から「申し込み届いてますか?」と連絡が来ました。

 

そのお客様は対応した上で、同じことが二度と起きないように問題解決を行いました。

その際に、彼は

「これから随時、シートをチェックしていきます!」

と答えました。

 

随時?

僕自身、「随時」の意味をちゃんと分かってるわけではなかったんですけど、なんかあんまりチェックがうまく機能するイメージがありませんでした。

気になったので、彼に「随時」の意味を調べてもらいました。

 

 

ずい‐じ【随時】

[副]
1 適宜な時に行うさま。その時々。「随時巡回する」
2 日時に制限のないさま。好きな時にいつでも。「随時入院することができる」

 

これを見ると、「随時」には、日時に制限がなく、その時々といった、期日が明確にならない意味合いですね。

すごい会議では、怒りや悲しみを生まないために期日を明確にします。

そう考えると、「随時」は、あまり効果的に働かないかもしれません。

結果的に、先に話した彼も、今後は「随時」という言葉を使わないでおこう、ということを決めました。

 

 

愚直

すごい会議では、言葉にすごく気を使います。

どんな言葉を使うのかによって、その人の考え方が作られているからです。

なので、言葉の定義にもすごく敏感ですし、

加えて言えば、「その言葉を聞いて相手がどう感じるか?」というものを考察する力もとても重要です。

 

先日僕がある先輩に対して、

「○○さんの、進化に愚直な姿勢に刺激を受けています。」

と送りました。

 

 そしたら、その方が

「1つ提案があります。
愚直を辞書で調べてみてください。」

と言いました。

 

早速辞書で調べてみると、

ぐ‐ちょく【愚直】

[名・形動]正直なばかりで臨機応変の行動をとれないこと。また、そのさま。ばか正直。「愚直に生きる」

と書いてありました。

 

僕の中では、すごく努力家なイメージで使っていたのですが、辞書的な意味合いなら、「あなたはバカだ」と言っていると受け取られてもおかしくありません。

言葉の定義だけでなく、受け取られる意味でもこだわると効果的なコミュニケーションやって考え方が作られそうです。