好奇心の記録

「言葉」をデザインする西澤薫の、日々の気づき。

井の中の蛙であれ

親孝行で10年

 

最近、お会いした中村昌志さんという方が行なっているサービスが面白い。

「親孝行」をテーマに、色んな業界で新しいサービスや考え方を提供する、株式会社青い鳥。

 

https://youtu.be/c0IgCJKz6lc

 

代表の中村さんは、この道10年。

20歳の時に、「親孝行をコンセプトにあらゆるサービスを作る」ことを目標に起業。

周囲の人に、「そんなの絶対ビジネスにならない」と言われながらも、10年間走り続けてきた。

 

現在は、旅行会社と組んで、親孝行×旅行というコンセプトでプランを作ったり、

結婚式場と組んで、親孝行×結婚式という新たな切り口で、幅広くサービスを展開している。

 

しかし、展開が始まったのも最近だ。

多くの人は途中で諦める。中村さんは、誰に何を言われようとも、諦めなかった。

そして、アイディアはもともと予想していたよりも、ずっと広がっているそうだ。

 

 

もしONE PIECEの世界にSNSがあったら

 

もし、漫画ONE PIECEの世界にSNSがあったら、

ルフィは偉大な海賊になってなかったのでは、と思っている。


ゴムゴムの実、というほぼ呪いのような業を背負う子供ルフィ。
スナスナとかゴロゴロとかに比べたら、マジでハンデがすごい。
最近の実と比べると、ただ伸びるだけの無能の実だ。


スマホを見ていたら、SNSでシャンクスは人気者。ネットニュースではエネルやカイドウのような異次元の海賊が毎日のように出てくる。


そういう連中の悪魔の実を見て、ゴムゴムの実を食べた自分を呪う。
「あーぁ、ゴロゴロの実とか食べてれば今頃人生ウハウハだったろうになぁ。」
「こんなに強い海賊が沢山いる中で、流石に海賊王にはなれないよね。」
と、現実を見始めるのではないだろうか。

 

と、こんなことが起きてもおかしくはない。

ただ、幸運にも、ONE PIECEの世界には、SNSはなかった。

ルフィは、すごい海賊の存在を知ることなく、自分の強み=ゴムゴムの実を活かすために10年修行して、大海原に飛び出したのだ。

 

 

井の中の蛙であれ

 

中村さんは、「親孝行」というテーマで。

ルフィは、「ゴムゴム」という能力で。

他のものなど気にせず、10年間戦い続けた。

そうして、新たなチャンスを開拓してきている。

 

SNSは色んな情報が取れる一方で、

時に我々に自信を失わせる悪魔の魔力がある。


井の中の蛙は違う。

SNSを見ている人と比べれば、おそらく大海を知らない。
だけど、大空の広さだけは知っている。


身の程を知らなかったから、
知る機会がなかったからこそ、
成長できたのかもしれない。


もしルフィになりたかったら、
SNSやネットを見ても、気にせず10年強みを磨き続けるといいかもしれない。