好奇心の記録

「言葉」をデザインする西澤薫の、日々の気づき。

経営スタイルの違い

記念すべきブログ57日目。

 

毎日ジャズドラムの練習をしているのですが、先生から教わるドラマの様々なディスティンクションに面白みを感じてます。

ドラムの叩き方1つとっても、骨格や癖によって叩きやすいスティックの持ち方や叩き方は変わってくるようです。

 

今日は自分に合った打ち方を見つけられました。

これはもう上手くなる予感しかしません。

 

 

 

本日、尊敬する先輩コーチから聞いた話。

すごい会議では基本的に、「発表する前にポストイットに書いてから発表する」という手順をとっています。

 

この「紙に書いて発表する」メリットを私達は

・書いている間は他の人の意見が見えないので、自分の意見を発表できること

・書いたことを読み上げるだけなのでアイディアの発表にかかる時間が短縮されること

・最初に発表するよりも、まず手元の紙に書く方が抵抗が少ないので、全員の意見が手に入りやすいこと

と考えています。

 

 

 

今日聞いて驚いたのは、

すごい会議の前身であるアメリカのハワードゴールドマンがやっている「High-performance OS」(以下、HPOSといいます。)という商品の中では、この「書いてから発表する」という手順は取らないそうです。

 

「わざわざ紙に書いてから発表するなんて、どうしてそんなめんどくさい手段をとるんだ」

と、日本のすごい会議を見てハワードはつぶやいたそうです。

 

すごい会議と言う形で日本に持ち込んだ大橋禅太郎さんは、HPOSを日本の文化に合わせてアレンジしている部分があるというのは聞いたことがありましたが、

この「紙に書いてから発表する」という手順も、日本人特有の自分の意見をなかなか主張しない国民性を下にアレンジされた部分なのでしょう。

 

 

 

国や業種によって、経営スタイルや意思決定スタイルが大きく異なることがあります。

競争が激しく変化の速い新興国のIT系の企業では、実効策を選ぶ際にいちいちアイディアを比較検討しません。

そんな会議をしている間に競合他社から置いてかれてしまうためです。

 

なので日本の会社のビジネスミーティングをするときに、スタイルの違いがお互いの認識の不一致だったり、合意されてない期待による怒りや悲しみを生み出すケースが多いです。

 

すごい会議も今後海外展開をしていくかもしれませんが、その際には、多田源氏語に翻訳するだけではなく、文化の違いによる「経営スタイルのディスティンクション」を持って、商品開発をする必要がありそうですね。