好奇心の記録

「言葉」をデザインする西澤薫の、日々の気づき。

欠点を愛する

 

今日は1人の学生と面談をしました。

その学生は

「人との優劣をつけてしまうことで喜んだり落ち込んだりしてしまう自分が嫌だ」

ということを悩んでいました。

 

で、僕がその話を聞いていたのですが、 

僕自身も最近まで結構「人と比べがち」でした。

同年代ですごい方を見て、

「あー、なんで僕はあーなってないんだろう」

とか、逆に

「この人より僕はこんなところが優れている」

と、まさに自分と他者に優劣をつけて一喜一憂してました。

正直、まだその気は残っているかと思います。

 

しかしながら、最近はだいぶそれも無くなってきました。

きっかけは、自分がある人と比べて「全然ダメだなぁ」なんて思って落ち込んでた時に、

周囲の方達から色んな声をかけていただきました。

 

それは、コーチングであったり、素朴な励ましであったり、色々だったのですが、

自分としては、「自分の方が優れている」と思っていた方からも言葉をいただいて。

 

 

あんまり励ますのが得意じゃなかったり、

コーチングがうまく機能していないこともあるんです。

でも、僕としてはそうして上手くいかないながらもなんとかしようともがいてる姿が むしろ素晴らしいな、と感じました。

 

その時に、「欠点も愛おしいな」と思えるようになりました。

どんな人にも色んな欠点があります。

僕もそうだし、世の中で活躍している人でさえ、きっと今ももがきながら生きています。

「この人も今必死になって生きてるんだなぁ」と思うと、欠点でさえその人のこれまでの人生で培ってきた素晴らしいものに見えてきます。

 

 

 

お客様が社長さんだったりすることも多いですが、その人にもいっぱい出来ないことがあると考えると、尊敬を持ちながら対等に話すことができます。

ところで、欠点と呼ぶと何か不足してそうです。

個性と呼ぶと、悪い感じはしません。

 

「これを直してください」という言い方も使いません。

「これを変えてください。」です。

でなければ、その人はまるで今まで培ってきたものが悪かったように聞こえます。

 

その人が持っている欠点でさえ、その人の一部で、すでにその人は完璧なんです。

しかしながら、自分の目指すポジションを得るためにはいくつか変えると効果的なことがあります。

だから、僕らは欠点を改めるのです。

決して悪かったところを処方しているわけではありません。