好奇心の記録

「言葉」をデザインする西澤薫の、日々の気づき。

トレーニングとワークアウトの違い

記念すべきブログ39日目。

本日は、午前中にBRATミーティングにジブチミーティング。

午後からはお客様の会議のサポートに伺っておりました。

 

1月に始まって、『世界一暑い国ジブチ共和国でダウンジャケット100着売る』というチャレンジ。

様々な問題を抱えながらも、6月24日発からジブチに飛び、ダウンジャケットを届け切ったら全て完了です。

ギリギリまで

「行かなくてもなんとかならないかな、、?」と考えてた私ですが、先日抵抗を諦めて現地でどうにかする考えにシフトしました。

 

果たしてハワイとオーストラリアという先進国にしか海外経験のない私が、無事に帰ってくることが出来るのか。

(あとちゃんとダウンジャケット届けきれるか)

携帯にはもちろんバネ付きストラップ!

 

 

 

本日朝のBRATミーティングで、『トレーニング』と『ワークアウト』の違いの話が出ました。

1人の参加者の話によると、トレーニングは強制的にやらされるもの、ワークアウトは主体的にやるものだそう。

アメリカでトレーニングというと、軍隊的な意味合いを持つのであまり使われないようです。

 

ワークアウトは、work(機能)とout(外に出る=output)の構成です。

対して、トレーニング(trainning)はtrainの動名詞です。

私が言うには、トレーニングは過程重視であるのに対し、ワークアウトは結果(output)に影響が出ていることに重きを置かれていると感じました。

 

 

 

今私が行なっている筋トレや俳句、そしてこのブログは日々のトレーニングに比重が置かれています。
過程を重視しているので(その中で学ぶものもあるため)、これはこれで今のところ構いません。

 

すごい会議がお客様のもとで行う毎月1回の問題解決会議。

これは過程としてのトレーニングの意味合いもありつつ、結果が伴うことがやはり価値なのでワークアウトでしょう。

もし問題解決会議をしていても結果に現れていないのであれば、そのままのやり方を変えた方が効果的かもしれません。

 

 

 

ある先輩コーチは何年も付き合いのあるお客様のところで

「今のまま問題解決会議やるよりも、こっちにフォーカスした方が成果出る気がするんですよね」

と提案をしていました。

 

今のあなたのアクションが、過程を重視するトレーニングなのか、結果を重視するワークアウトなのかを考えてみると、変えるべきところが分かるかもしれません。

 

 

内容だけでなく、雰囲気も伝わる

記念すべきブログ38日目。

本日は、大阪から名古屋に立ち戻り、実家と友人に会うゆったりした日でした。

午後からは用事を片付けに、通っている大学に寄りました。

せっかくなので以前所属していた学生団体の溜まり場に行くと、大学の後輩達に出会いました。

実に2ヶ月以上はもう会っていません。

 

ガチャ  

私「みんな久しぶり!」

後輩「あ、先輩お久しぶりでーす。」

 

・・・すこし軽くないですか?

もっと「せんぱーい!」って言って抱きついてきてもいいものですが、みな挨拶したらすぐ作業に戻っていました。

 

やっぱり「期待」というものは常に裏切られるものですね。

でも、中にはブログを読んでくれてる子とかいて、嬉しかったです。

 

 

 

ちょっと鬱陶しがられながらも、後輩と会話してること30分。

ある後輩からこんなことを言われました。

後輩「先輩、すごく話を聞いてくれるようになりましたよね。」

 

私「そうかな?確かにコーチングを始めてから聞き方は勉強したよ。」

後輩「話に答えてくれるのもそうなんですけど、本当に聞いてくれてる感じがするというか。」

後輩「雰囲気が違います。」

 

なるほど。

コンテンツだけではなくて、コンテキストにも気付くとは、できた後輩です。

どんな先輩のもとで育ったのか教えて欲しいですね。

・・・まぁ、僕が直接関わったの半年くらいなんですけどね。

 

 

 

閑話休題

すごい会議では、コンテンツとコンテキストを区別しています。

コンテンツとは、内容です。

一方で、コンテキストとは、「文脈」という意味ですが、ここでは「雰囲気」と扱いましょう。

(「文脈」で扱う時の話はまた別の機会に)

 

例えば、

「○○さん、あの書類出来ましたか?」

と聞いたとします。

ある上司は、すごい怖い顔をして低い声で言い、

ある上司は、穏やかな顔でゆっくりと言います。

 

ここでの「書類出来ましたか?」というのはコンテンツは同じなのですが、その言葉を言う「雰囲気」によって受け取る方の印象は全く異なったものになります。

 

 

 

 後輩がGETしたものも、私が発する言葉(コンテンツ)ではなくて雰囲気(コンテキスト)のことだったのだと思います。

私は以前は、「うんうん」と人の話を聞きながら、雰囲気は全く聞いてない感じを出していましたから。

 

コーチを始めてから、コンテンツだけでなくコンテキストを鍛える練習もしていました。

気づいてもらえたのはとても嬉しかったですね。

 

・・・そういえば、「あ、先輩お久しぶりでーす」のコンテンツには、「久々に会えて嬉しい」というコンテキストは乗っかっていませんでしたね。

コンテキストの鍛え方を教えてくれば良かったかな。

 

やめましょう。嫌な先輩です。笑

問題の説明はしない

記念すべきブログ37日目。

本日は朝一で京都、午後から大阪のお客様のところに向かいました。

どちらも先輩コーチと一緒だったのですが、やはりまだまだ学ぶところが多いです。

 

同じことをやっているのに、「これは出来ないな」と思わされるのは何故なのでしょうか。

経験の差で補いきれないところはあれど、それ以外の今すぐにどうにかなる部分は、なるべく早く問題解決が重要そうです。

 

 

 

本日は、「問題の説明をする」話。

私はコーチとして、お客様に

「この問題はどのようにすれば解決しますか?」

と聞くことがよくあります。

 

しかしながら、その時に

「今こういう問題が起きていて、それがこういった事情から解決しないので〜〜」

と問題の説明を始める人がいます。

 私の質問は「どうすれば解決できますか?」なので、問題の説明ではなく、一言解決策を述べてもらえればいいのですが。。

 

問題の説明をすると、ミーティングの時間があっという間に終わります。
そして、終わったのに、特に何も決まってないということが起こります。
会議の場で作りたいものは、「問題がどれだけ大変かの共通認識」ではありません。
「問題を解決するためのアクション」です。

 

 

 

しかしながら、多くの人は問題の説明をします。
それが自分の行動を正当化する事に繋がるからかもしれません。

つまり、
「問題はこれだけあるんです。大変なんです。分かるでしょ?」

という言い訳を作れるからなのかもしれません。

 

でも、実は「出来ない理由に根拠なんかない」のです。

あなたが言ったその理由に基づけば、本当に全ての人が出来ないのでしょうか?

いいえ。そんなはずはありません。

あなたよりずっと厳しい環境からでも、問題を乗り越えた方はたくさんいるはずなんです。

 

 

 

もちろん、出来る理由にも根拠はありません。

しかしながら、未来は口から創られます。

あなたが問題の厳しさを説明をすれば、あなたにとってもそのチーム全員にとっても、それは解決不可能なものになります。

一方で、あなたが出来る理由を並べれば、それがチームや結果の現実化に繋がります。

 

出来ない理由にも、できる理由にも、根拠がないのであれば、
どちらで考えた方があなたやチームの未来は素晴らしいものへ加速するのでしょうか?

 

 

 

 

 

本のディスティンクション

記念すべきブログ36日目。

本日は朝一で会議をしたのち、色んな学生や企業の方とお会いしました。

夜には、News picks主催のホリエモンの講演会へ。

勝手に口が動いて質問すると、すごい深い気付きが得られることが分かりました。

またぜひ行きたいですね。

 

 

 

さて、私は毎日本を読んでいます。

多いときは1日に10冊を読むときがあります。

最近はaudibleを本の代わりに聞いたり、news picksのようなメディアの良質な記事を一気読みすることも多いですが、それでも本には毎日触れるようにしています。

 

知識は多くの気づきや行動変容のきっかけを与えてくれます。

学生の時に組織をまとめていた時も、ビジネスを始めてからも、何度も本から得たものに救われてきました。

そして、それはこれからも同じはずです。

 

しかしながら、私はある時期、ずっとビジネス書に偏っていました。

それこそ、「MBA」とか、「営業ノウハウ」とかの本ばかり読み続けていました。

それはそれで違いがすぐに現れるので嬉しいのですが、どうにも私に「深み」が出ていない気がしていました。

 

 

 

本によって持つ機能が変わってくると思います。

ビジネス書やノウハウ本は「明日使えるtipsを手に入れる」ことが機能にあるわけです。

思想家のソローは

「私は読み終えた本を横に置き、その教えを実践に移さなければならない。 読書に始まり、行動で締めくくるのである。」

と、読書からの行動の重要性を述べています。

 

一方で、教養書や思想本というのは、「物事の本質を深める」ことが機能です。

その場で行動に現れないかもしれませんが、含蓄として己の中に蓄積されていきます。

ジョン・ロック

「読書は単に知識の材料を提供するだけである。それを自分のものにするには思索の力である。」

と言っています。

 

 

 

どちらの本を読めばいい、ということではありません。

今のビジネスで結果を出していくためには、ビジネス書や実用書は大きな力を与えてくれます。

一方で、新たなビジネスの発掘や、横断的な機会・脅威に備えるためには、教養書や思想書は優れた洞察を与えてくれるはずです。

 

普段生活しているときは、現在重きを置いている領域に偏るかもしれませんが、

重要なのは、今自分がどの領域を読んでいるのか把握していることではないでしょうか。

 

本に関するディスティンクションは、様々なものがあると思います。

面白い、効果的な分け方があったらぜひ教えてください。

とりあえず、私はソクラテスと対話してきます。

 

 

営業力と商品力

記念すべきブログ35日目。

私達は毎日facebookに俳句を上げています。

俳句は、17音という短い言葉の中に心情を込めるという点で、言葉を扱う仕事の私たちにピッタリです。

 

今日は、そのレベルアップのために、朝一で句会。

1人が決めたテーマに合わせて、2分間で句を作ります。

その後、人気投票。

これを40分の間に7回行いました。

 

短い時間の中で句を作るので、当意即妙の力がむちゃくちゃつきました。

俳句は詠めば詠むほど頭の中にボキャブラリーが蓄積されるので、段々と詠むのが楽しくなります。

眼に映るものから自然と句を作る、そんな俳人に私はなっています。

 

 

 

その後、昨日に続き、会社の問題解決会議。

今日は新製品の問題解決を行いました。

 

これまで私たちは、一人一人の営業力にスポットを当てて問題解決を行なってきました。

営業力を上げるためのトレーニングやセールススクリプトの作成。リード数増加のための交流会戦略などです。

しかしながら、なかなか思うように結果が伸びず。

今日の会議でも、セールスに関してのブレイクスルーポイントは見えていませんでした。

 

そんな時、あるメンバーが

「商品に関する問題解決を今ここで扱いましょう」

と言いました。

新商品自体のクオリティに関しては、個々人で改善は行なっていましたが、全員で扱うのは初です。

今のお客様の声を元に問題解決をしてみると、想定以上に開発のポイントがたくさん見えて来ました。

 

 

 

 Corporate Executive Boardの調査によると
B2B顧客の購買の意思決定の57%がサプライヤに会う前に商品を決めている」
そうです。

これはもちろん、顧客とサプライヤ側の事前の関係性の話も指しているのですが、それだけでなく商品そのものの魅力も含んでいます。

 

考えてみてください。

商品が、抵抗できないほど魅力的であれば、何を持って断る理由が出てくるのでしょうか?

 

特に新商品の場合、生まれたての赤子のようなもので、たくさんの成長ポイントがあります。

どれだけ売ろうと思っても、商品が赤ちゃんのままじゃなかなか買ってもらえません。

成長して素晴らしい製品になるために、絶えずお客様の声と私達の期待に基づいて問題解決するのはとても効果的です。

 

 

 

もちろん、営業力にも開発のポイントはたくさんあります。

一方で、「営業力」 の問題解決ではなかなかブレイクスルーが見えていない時は、「商品力」に焦点を当ててみるのはいかがでしょうか。

当たり前のことなのかもしれませんが、普段意識外にあると気づかないことなのかもしれませんね。

期待に応えようとするピグマリオン効果

記念すべきブログ34日目。

本日は、私達の会社での問題解決会議でした。

昨日のセムラーで得たことを活かして、早速曖昧さの中で前進する仕組みを作りました!

 

その後は社長の家でBBQ。

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 私達以外に、社長や親戚の子供も10人ほど集まり、ワイワイとBBQを楽しみました。

普段離れて仕事してる分、こういった日常を見るとまた違った一面が見えて、メンバーと仲良くなるので最高ですね。

 

 

 

さて、今日はdistinction以外の話を。

皆さんはピグマリオン効果というものをご存知でしょうか?

心理学用語の一つで、「人間は期待された通りの結果を出す傾向がある」という考え方です。

 

ある先輩コーチが、お客様から「1人のメンバーが全然人の話を聞かない。どうにかならないか。」と相談されました。

そのコーチが行ったことは、メンバーの前で彼を前に出して、「彼の聞く力はとても素晴らしい。みんなも見習うように。」とみんなに伝えたそうです。

実際、その時は全然人の話を聞く人ではありませんでしたが、それから彼は人の話を聞くように変わっていったようです。

 

人は、自分が期待されると、それに関する学習や作業が起こる傾向が高くなります。

その結果、その期待される形に近づいていくそうです。

なので、「痩せたい」と思ってる人に対しては、「君は太ってる」と言われてハッパをかけられるより、「君は本当に痩せてる」と言われた方が体重が下がる方に向きやすいようです。

 

 

 

私達の会社の先輩は、みんなから「天才」と呼ばれています。

もちろん、自他共に認める天才なのでそう呼ばれているのですが、

一方でそう呼ばれることによって、「天才」のようなあり方に近づく、という意味合いもありました。

 

これが、意外に機能しているようだったので、

社員全員で、自分が期待する自分であるために自分が何と呼ばれたいか決めることに。

(他人の期待に応えようとするのは、昨日のセムラーの話に基づいて、辞めておきます)

私は、「クリエイティブ西澤」に。

私自身、もっと発想力をつけていきたいので、この言葉を選びました。

 

全員の名前を決めた後、一人一人のLINE上の名前を変えて、常に思い出せるようにしています。

「鈴木セルフィッシュ智大」

「ハンパない新垣」

など、自分が変わりたい姿に名前を変えます。

 

 「ハンパない新垣が写真を送信しました。」というメッセージを見ると、どんな写真が送られてくるかむちゃくちゃ気になりますね。

 

クリエイティブ西澤が、本当にクリエイティブになれる日は来るのか。

乞うご期待。

 

 

期待を持ち込まない

記念すべきブログ33日目。

本日はセムラー講演2日目でした。

京都で開催しました。

 そして、私の人生の中で一番衝撃を受けた日になりました。

 

 

 

というのも、

昨日の講演もそうでしたが、セムラーはお客様から質問されることに関してそのまま明確に答えてくれません。

抽象的なことや事例のみ話して、結論はぼんやりさせて終了します。

 

なので、昨日のお客様からは

「質問の答えは手に入ってないよ!」

「結局どうすればいいのか分からない。」

と満足されてない方が何人もいました。

かくいう私自身も、「こんなことが言いたいんじゃないだろうか。。」と解釈して、モヤモヤが残りつつGETしているという状態でした。

 

2日目の今日も、セムラーは相変わらず質問に明確に答えず、ほのめかすだけです。

私は「これじゃこの講演は大変なことになるぞ。セムラーはなぜ質問に答えないんだろう。」と不思議で仕方ありませんでした。

 

 

 

そんなことを考えながらの、講演の終盤。

セムラーはみんなの方を向いてこう言いました。

「私は皆さんの質問への答えを持っている。

質問に答えを与えるのは簡単だ。

ただ、私の答えは正解ではない。

だから、私は伝道師として、相手の中でなにかしらの答えが生み出されればそれでいい。」

と。

 

その時、私はハッとしました。

 

「私はセムラーに答えをもらうことを期待していたんだ。」

 

まさに昨日の「期待」と「信頼」の話です。

私はセムラーから何かプレゼントを貰えると思っていました。

一方でセムラーは、私たちに「これを持って帰ってほしい」という話は一切しません。

話を聞いて、相手が何をGETするかは相手に「委ねて」いたのです。

 

 

 

私はそんな彼のあり方に脳天を叩かれたかのような衝撃を受けました。

セムラーは、「自分を退屈させた瞬間に良いものは生まれない」と言いました。

 彼は今回の講演からでさえも、お客様からの反応や気づきのシェアを通して、自らの世界を広げようとしているのです。

 

もちろん、ここまで私が述べた意見は、セムラーが直接言っていたことではありません。

ですが、今日はモヤモヤではなく、すごくスッキリした状態で終わることが出来ました。

その証拠に、彼の退出時には全員が勝手にスタンディングオベーションをしていました。

 

 私はお客様にセッション(会議)を行うとき、「期待」してしまっています。
しかし、私が何かを期待すれば、その基準は「期待が得られるか」「得られないか」の2軸になります。
そして、期待が得られるような道筋を私が引いてあげることになります。

これで果たして、私自身も予期しなかった驚くべき変化が会議で生まれるでしょうか?

 

私が期待しなくても、相手の求めるものをサポートすれば、勝手に違いが生まれる。

そう信頼して、期待を持ち込まない。

そんなあり方にシフトした私の未来に、今とてもワクワクしています。