好奇心の記録

「言葉」をデザインする西澤薫の、日々の気づき。

文章を書く時に最初にすべきことは?

新しい文章力の教室

 

ブログを書いたり、本を執筆する上で、良い文章を書けるようになりたい。

そう思って、ナタリーの初代編集長である唐木さんが書いた本「新しい文章力の教室」を読んでいる。

冒頭だけでも、目からウロコの考え方がたくさん書かれている。

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彼らの会社にも、毎年のように「書くことは好きだが、文章力は素人」の新人が多く入ってくる。

彼らに最初に教えるのは、「いきなり書きはじめてはいけない。」ということらしい。

 

 

プラモデルのように文章を作る

 

というのも、文章がまとまらない一番の原因は、「ゴールを決めていないから」だという。

例として、この本ではプラモデルを出している。

 

プラモデルは、なにも粘土の状態から急に「ガンダムを作って」とは言わない。

必ず、パーツと取扱説明書、そして完成イメージの書かれた箱絵があるからこそ、子供でもガンダムを組み立てることができるのだ。


文章においても、それは同じだという。

つまり、まずすべきことは、プラモデルのように、

・何を書きたくて(完成イメージ)、
・そのためにどんな構造で(取扱説明書)、

・どんな情報が必要か(パーツ)、

を決めることであるという。


ということで、これまで文章を気の向くままに書いていた僕も、

今日はまず完成イメージであるテーマを決めて(「文章を書く時に最初にすべきことは?」)、

その上で、構造と、パーツを集めてきた。

 

どうだろうか?

これまでのとりとめのない文章よりもかなり読みやすくなっているのではないだろうか。

 

 

どこでも使えるプラモデルの仕組み

 

そういえば、僕が以前所属していた「すごい会議」も、まさにプラモデルだった。

 

・完成イメージ = 戦略的フォーカス(会社の目標)
・取扱説明書 = 効果的な会議のフォーマット

・パーツ = 事実やデータを集める

 

こうした仕組みがあることによって、

・会議や意思決定で迷う頻度と時間が少なくなる

・このやり方に乗っ取れば、誰でもある程度高いクオリティで会議やマネジメントができる

 

以前にも共有したが、成果を出す上でのポイントは、

「何を意思決定したか」よりも、「どれだけ意思決定したか」だ。
そのためにも、1日の行動量、意思決定量を多くすることが重要で、

つまり迷う回数を減らしたら、自ずと行動量は増える。


誰でも、一定のクオリティで、迷いを減らすことができる、という「プラモデルの仕組み」は、ライターであっても会議であっても、かなり効果的なのだろう。

逆にいえば、どんなものにも、この「プラモデルの仕組み」で、

・完成イメージ

・取扱説明書

・パーツ

を用意すれば、成果の出る可能性が上がるかもしれない。