好奇心の記録

「言葉」をデザインする西澤薫の、日々の気づき。

頭を使って、頭を使わない量を増やす

メール文の作成に2時間

 

頭を使って、頭を使わない量を増やすという話。

 

今日、アポイントの際に送る、メールテンプレートを作成する仕事の依頼があった。

 

その時に、僕は当時のことを振り返ったのだが、僕は2年前くらいはメール文1通の作成に2時間くらいかけていた。

メール文に心が通った分だけアポ率も高くなると本気で思っていたので、

送る会社ごとに会社情報を調べたり、手を替え品を替えメール文章を思考錯誤していた。

 

あの経験が無駄だったとは思わない。

ただ、今、メール文をおよそ2分で書けるようになって思うことは、

「僕が時間をかける場所は、そこじゃなかったなぁ」

ということだ。

 

 

馬車を0から作る

 

というのも、世の中にはもう既に「相手に届きやすいメール文の書き方」の手法がゴマンとある。

より響く言葉の置き方とか、ちょっとした工夫は、ネットを5分調べればあらかた出てくる。

 

それなのに、全部自己流でやってしまっている人が多い。当時の僕もそうだ。

既に車が発明されているのに、馬車を一から作ることに一生を捧げる人がいるだろうか?

 

僕が今、大事にしていることはこれだ。

「頭を使って、頭を使わなくていい場所を増やす」

頭を使わなくていい場所とは、先ほどのメール作成や、名刺登録。とくに作業系だ。

 

もちろん、時間をかければいいこともあるが、時間は有限である以上、
同じクオリティーのメール文を書くのに、1分で終わる人と10分かかる人では途方も無い時間の費用対効果が生まれるだろう。

 

 

頭を使うべき場所


そこは頭を使わない方法を必死で考えた方が良いと思っている。
なぜなら、僕らが本当に時間を割くべきはもっとずっと頭を使わなければならないことだからだ。


書面を見ただけではわからない、クライアントの潜在的ニーズ。

自分が何が好きで何が嫌いかということ。
世界は今どう動いていて、何に困っているのかと言う社会的目線。


僕らが本当に頭を使うべき場所はそういった、機械には出来なくて、考える価値のあることだ。

それを必死で考えた先にある答えがが僕らの希少さに繋がり、生み出す価値の大きさに繋がる。


私が頭を使うべき場所に頭を使い、その他は頭を使わないために頭を使う。

メールは1分以内に書くのが目標、名刺登録も1分以内、定期ミーティングも30分以内が望ましい。

そういうものは、これからもどんどん加速していく。