好奇心の記録

「言葉」をデザインする西澤薫の、日々の気づき。

チェックリストが人生を変える

まさかそんなミスを・・・!
 
昨日、あり得ないミスをした。
スーツである会社に出社する予定だったのだが、
会社の最寄の駅に着いた際に足元をチラッと見たら・・・
 
「スニーカー履いてる!」
 
プルデンシャルのイケてる営業マンのようなバッチリとした紺のスーツに、
2年以上履いている白と水色の大学生のようなスニーカーを履いてきたことを知り、
気付かずにここまで来てしまった自分にすごく恥ずかしくなった。
 
そこからはもう早足。
なぜか道行く他の人の足元も気になって仕方ない。
みんなが自分の足元を見てるんじゃないかと心配になった。
 
幸い、その日は会社の中での仕事だったので、
行き帰り以外はスリッパで過ごしたが、
家に帰った僕は、すぐさま玄関に「出る前チェックリスト」を作った。
 
 
チェックリスト
 
僕は自分の仕事でもプライベートでも、
可能な限りチェックリストを作るようにしている。
 
例えば、遠出する時には何を持っていくのか?のチェックリスト。
仕事でメールを打つ時に、確認すべき項目は何か?のチェックリスト。
先ほどの例のように、家を出る直前の確認事項チェックリスト。
 
チェックリストがあることで、
すでに一度考えたことのある事柄に対して頭を使わなくて良くなるのと同時に、
先ほどのような些細なミスがかなり減るからだ。
 
外科医で、作家でもあるアトゥール・ガワンデ氏は、ベストセラーになった「チェックリスト・マニフェスト」という本で、「ミスは個人の才能や努力とは関係がなく、多くの場合は「無知」か「愚かさ」から発生している」と言っている
 
どんな人でもミスはするのだ。僕のようなベテラン(?)でも。
電車の車掌さんは、どんなに歴が長くても、かならず出発前にはハンドチェックをしている。
10年以上のベテランでさえ、偶然前日に奥さんに「明日話があるから」なんて言われたら、目の前のことに集中できなくなる。
人間とはそれほど弱い生き物なのだ
だからこそ、自分の経験や習慣、記憶力に頼らない方が効果的だ。
 
 
 人間は弱いからこそ、活かせる
 
自分の頭は基本、信頼するべきじゃないと僕は思っている。
それは常識や経験で形成されてしまうものだし、
先ほどの車掌さんのように、ちょっとしたことで人間の判断能力は大きく左右されるのだ。
 
そういう「弱い」存在だと思えば、むしろそれを活用すればいい。
例えば、毎日答える質問チェックリストを作っておく。
 
そこには、こんな質問を入れておく。
「今日、あなたがやりたいことは本当にやりたいこと?」
「今日1日で、誰かに思いっきり感謝を伝えた?」
そうしたチェックリストに答えているだけで、思考は勝手にそっちへ向くだろう。
 
人間は良くも悪くも、強くできていない。容易に左右される。
だからこそ、自分が描きたい方に向いているチェックリストに毎日答えるだけで、あなたの頭は大きく変わっていくだろう。

粘り強さがあることで成果が出ない?!

粘り強さは素晴らしい

 

ある会社様で、若手社員の話になった。

「期待しているのは、Aくんなんですよね。粘り強さは、社内の誰にも負けない子で。この前も、『一件アポ取れるまで帰りません!』って言って、会社に泊まって夜中まで活動していましたから。」

 

粘り強くあきらめず取り組んでくれる人は成果を出す可能性が普通の人より高い。

他のメンバーへの示しにもなるので、会社にとっては貴重な存在であることが多い。

かくいう僕も、粘り強さのある人は本当に尊敬する。

僕は粘り強さの全く無いような人間なので、そういう人が仲間になってくれたらめちゃくちゃ嬉しい。


粘り強さという勝ちパターン

 

ただ、尊敬はしつつ、何人かそういう人の中でも「粘り強さが足引っ張ってるんじゃないかな。」と思う人がいる。

それはまさに、粘り強さが弊害になっている状態だ。

 

結論から言うと、「粘り強さ」のおかげで、IQが低くなっているのではないか、と。

 

どういうことか?
粘り強さのある人は、「粘り強さ」による勝ちパターンを持っている。

粘り強い人は、動いて問題解決するので、100件動いて成果が出なかったら、200件動く気概を持っている。

彼らにとって「手と足を動かすこと」は全く苦ではないので、他の人よりも大量行動ができる。

 

もちろん、それは彼らの素晴らしい才能であり、目標必達の世界においてそうした行動原理の人の方が評価されるのは確かだ。

同じ時間で30件電話して2件アポイントが決まった人と、300件電話して10件アポイントが決まった人だったら、後者の方が評価されて当然だろう。
僕だって経営者だったら、そういう人を重宝する。


実際、成果も分かりやすいので羨望される。

頭使って成果出した話は冗長になりがちでいまいちぴんとこないことが多いが、

「寝ずに頑張りました!」

「他の人の10倍電話しました!」
というのは、分かりやすくインパクトもでかい。

 

粘り強さ以外で勝てない


それが何を起こすか?

彼らは頭を使わなくても、努力で成果を出してしまう勝ちパターンに満ちているのだ。
だからこそ、頭を使うよりも、さっさと足を動かした方に意識が向く。


それが彼らの強みであるけれど、その場合、足を動かして問題解決することに限界が来た時が大変だ。


手と足だけではどこかで限界が来てしまう。


足と手は必要だが、最終的には重要ではない。
頭と口は必要ではないが、重要である。

 

粘り強さに頭も付いている人には、勝てる気がしない。

頭を使って、頭を使わない量を増やす

メール文の作成に2時間

 

頭を使って、頭を使わない量を増やすという話。

 

今日、アポイントの際に送る、メールテンプレートを作成する仕事の依頼があった。

 

その時に、僕は当時のことを振り返ったのだが、僕は2年前くらいはメール文1通の作成に2時間くらいかけていた。

メール文に心が通った分だけアポ率も高くなると本気で思っていたので、

送る会社ごとに会社情報を調べたり、手を替え品を替えメール文章を思考錯誤していた。

 

あの経験が無駄だったとは思わない。

ただ、今、メール文をおよそ2分で書けるようになって思うことは、

「僕が時間をかける場所は、そこじゃなかったなぁ」

ということだ。

 

 

馬車を0から作る

 

というのも、世の中にはもう既に「相手に届きやすいメール文の書き方」の手法がゴマンとある。

より響く言葉の置き方とか、ちょっとした工夫は、ネットを5分調べればあらかた出てくる。

 

それなのに、全部自己流でやってしまっている人が多い。当時の僕もそうだ。

既に車が発明されているのに、馬車を一から作ることに一生を捧げる人がいるだろうか?

 

僕が今、大事にしていることはこれだ。

「頭を使って、頭を使わなくていい場所を増やす」

頭を使わなくていい場所とは、先ほどのメール作成や、名刺登録。とくに作業系だ。

 

もちろん、時間をかければいいこともあるが、時間は有限である以上、
同じクオリティーのメール文を書くのに、1分で終わる人と10分かかる人では途方も無い時間の費用対効果が生まれるだろう。

 

 

頭を使うべき場所


そこは頭を使わない方法を必死で考えた方が良いと思っている。
なぜなら、僕らが本当に時間を割くべきはもっとずっと頭を使わなければならないことだからだ。


書面を見ただけではわからない、クライアントの潜在的ニーズ。

自分が何が好きで何が嫌いかということ。
世界は今どう動いていて、何に困っているのかと言う社会的目線。


僕らが本当に頭を使うべき場所はそういった、機械には出来なくて、考える価値のあることだ。

それを必死で考えた先にある答えがが僕らの希少さに繋がり、生み出す価値の大きさに繋がる。


私が頭を使うべき場所に頭を使い、その他は頭を使わないために頭を使う。

メールは1分以内に書くのが目標、名刺登録も1分以内、定期ミーティングも30分以内が望ましい。

そういうものは、これからもどんどん加速していく。

 

ゲーム「ヒットマン」の素晴らしいところは?

ヒットマン

 

僕は「ヒットマン」と言うゲームがすごく好きだ。

 

ヒットマンとは、プレイヤーは47という「暗殺者」になり、指定されたターゲットを様々な方法で暗殺するというゲームである。


プレイステーション3の時に発売された、「ヒットマン  アブソリューション」をプレイして心惹かれ、


2016年にプレイステーション4で発売された「ヒットマン」でまたも心掴まれ、

毎日寝る間も惜しんでプレイした。


最近、新しく「ヒットマン2 」が発売されたので、そちらも時間ができたらプレイしようと思っている。

 

 

自由度と制限


このゲームが魅力的なのは、そのゲーム性の自由度と制限のバランスであり、そこから生まれる「?」→「!」によるカタルシスがあるからだ。

 

どういうことか?


まず、このゲーム、マップがめちゃくちゃ広く、また暗殺方法も多様で、暗殺者である47のアクションもかなり幅広い。

そういう意味で自由度は最高なのだ。

 

が、その一方で、他のキャラクターやターゲットに不審な行動をしているところを見られてはならなかったり、変装をしていないとセキュリティの高いエリアには入れなかったりと制限もある。


そんなゲームだと何が起こるかというと、「もっと簡単に暗殺できる方法ないかな?」とか、

「どうやったら、こいつにバレないように進めるかな?」といった

創造を膨らませる「?」が沢山出てくる。


そして、試行錯誤し、ターゲットの動きを観察した結果、「こうしたら簡単に暗殺できる!」とか、「これでバレずに進める!」ということが分かってくるのだ。

この「分かった時!」というのがめちゃくちゃ気持ちいい。

 

「?」と「!」


こうした

・創造性を生み出す「?」を引き出す制限

・生み出された「?」を「!」にできるほど広い自由度

が尽きないゲームというのは、いつまでもやっていたくなる。

 

「次はこういう風にやってみようかな」

というさらなる試行錯誤や、

「あそこで見つけたやつは、どう使えば良かったんだろう?」

という新たな疑問が尽きないからだ。

 

一方で、ただ自由度が高いだけのゲームや、ゲーム側の都合による、想像の膨らまない「制限」が多いゲームは、飽きるのも早い。

 

さて、そういえば、これはゲームだけの話だろうか?

いや、ゲームだけではないだろう。

想像的な「?」を生み出す制限と、制作者も気づかなかったような「!」を生み出す許容さのある「作品」や「場」を、僕らは求めて止まないのである。

生活におけるルールは?

ルールをたくさん設ける

 

毎日に変化と効率を生み出すため、ルールを作るようにしている。

例えば、最高の眠りをするためのいくつかのルールがある。
ひとつ、カーテンは開けて寝る。

ひとつ電気も消す。

といった、当たり前のようなこともそのひとつだ。


1日10個のルールを作れば、1年間で3600個のルールができる。

ルールが多すぎて、がんじがらめにならないか?息苦しくならないか?

いや、ここでは、「再現するためのルール」ではなく「自由であるためのルール」をクリエイトすることがオススメだ。

 

そのルールは生活を縛り付けるものではなく、余計な思考を減らし、常に最高のパフォーマンスを発揮するためのものとする。

 

 

モーニングページ

 

例えば、毎朝やっているモーニング・ページはルールのひとつだ。

これは、毎朝必ず3ページ、何でもいいから頭に思いついたことを紙に書く。

3ページはどうしても書かなければならないルールだから、頭の中で起きるいいアイディアも悪いアイディアも全て紙に書かなければならない。

そうすると、普段どれだけ頭の中で吟味しているか実感できる。

 

エジソンがこんな言葉を残している。

ほとんど全ての人間は、もうこれ以上アイディアを考えるのは不可能だと言うところまで行きつき、そこでやる気をなくしてしまう。いよいよこれからだというのに。

 

アイディアがなければ、アイディがない、と書く。そうすると、エジソンの言うように自然とクリエイティブになっていくわけだ。

 

 

自由であるためのルール

 

すごい会議の時も、「アイディアお手元のポストイットに3つ以上書いてください」というルールがあった。

参加者はなんでもいいから必ず3つ以上書かなきゃならなかった。

こういった自由とクリエイティブであるためのルールは、決して発想を縛り付けるものではない。

いや、むしろ制限があるからこそ、発想が豊かになる。

 

TEDを日本に持って来てTED東京を生み出したパトリックニューウェルが言うには、

ルールは悪いものばかりじゃないですよ。たとえば、グーグルの20%ルールとか。それが「質」。自由を制限するためのルールではなく、自由であることをサポートするためのルールです。

 

およそクリエイティブだと周りから評される人は、自由であることをサポートするためのルールが至る所にある人が多い。

散歩もそのひとつだ。

これを機会に、そういう「ルール」を作ってみては?

使う言葉で入ってくる情報が変わる

言葉と情報の関係

 

言葉が認識を変えているって話。

 

よく一緒にいる人が、お金に困っている。

全然収入がないのだが、その一方、出費が激しいという

まさに危ないお金の使い方をしている。

 

その人の口から出てくる言葉はいつも、

「これは儲かるのではないか?」

「これなら稼げるんじゃない?」

だ。

 

「儲かる」「稼ぐ」という言葉をよく使うので、

お金稼ぎの案件を本当によく嗅ぎつける。

 

普段からどんな言葉を使うかで、

何が見えて、何を考えるかが大きく変わってくる。

 

子供が生まれると、

「赤ちゃん」とか「育児」とかの言葉を多く使うので、

これまで全く興味のなかった子育て向けの雑誌や

街中のベビーカーが気になって仕方なくなる。

扱う言葉によって、自然と入ってくる情報が変わるのだ。

 

 

世界という言葉

 

僕は学生の頃にアイセックという団体に所属していた。

アイセックは世界中に支部があって、

インターンシップをいろんな国で回している団体だ。

 

その団体に所属していたときは、

ほぼ毎日のように「世界」とか「グローバルリーダー」という単語を使っていた。

 

しかし、社会に出てからはそう行った単語は一切使わなくなった。

そうすると、やはり見えるものが変わる。

それまで関心のあった「SDG」や「社会問題」の話題は全く情報として入らなくなり、

代わりに「ビジネス」や「言葉」の情報が、仕事上の影響で入ってくることが多くなった。

 

スティーブ・ジョブズのこの言葉が僕はすごく好きだ。

「世界を変えられると考えるほどクレイジーなら、世界は変えられる。」

世界を変える、というフレーズは、視点を世界に変えて、

変える方法を情報として目の中に入れてくれるようになるからだろう。

 

孫正義さんも自分の志を語るときにこういう言葉を使う。

「日本の真反対のアフリカの子供と、パンを分け与えられる世界にする」

孫さんは大志が大きいからこの言葉を使うのではないと思う。

この言葉を使うから、大志が大きいのだ。

 

きっと、孫さんでも普段から「嫁の悩みがね〜」と言っていれば、

頭の中は嫁でいっぱいになるだろう。

 

 

言葉と能力とパワー

 

僕がすごい会議にいたときに、

すごい会議創設者であるハワードゴールドマンが言っていた言葉が

とても印象的だった。

The power is directly related to the size of request you make.

力はあなたの生み出すリクエストの大きさに直接的に関連している

という意味で、今の能力とは関係ない。

 

言葉は、意図的に使えば、得たい情報がどんどん入ってくる。

それは、今何を持っているかとは関係ない。

 

あなたは、どんな言葉を意図的に使うか?

 

Google カレンダーのゴール機能の利点とは?

カレンダーのゴール機能

 

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最近、Google Calenderの「ゴール機能」を使っているが、これが大変使い勝手が良くてお気に入り。


ゴール機能とは、以下の写真のように、「予定」「リマインダー」と並んで、カレンダー上で表示させられる項目の一つ。

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自分が一定の頻度で続けていきたいこと(例えば、英語の勉強やジム、読書など)を自動でスケジュールに追加してくれる。

 

 

 

自動でスケジューリング


ゴール機能が素敵だと思う点は3つだ。


1つ目は、最適な時間に自動でスケジューリングしてくれるところ。

 

例えば、以下の写真のように「ドラムの練習」を、「毎日」「15分」「夜」と決めたとする。

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そうすると、毎日の夜の15分で空いている時間に、自動で「ドラムの練習」を入れてくれるのだ。

スケジュールが移動して、被ってしまった場合でも大丈夫。

また空いている時間を見つけて勝手にスケジュールしてくれる。

 

毎日15分だけやることなどは、いちいちスケジュールに入れるのが大変だが、

ゴール機能ならそんな面倒くさい作業も全部やってくれる。

 

 

達成の記録


2つ目は、タスク管理のように達成した回数を記録できることだ。

 

以下の写真のように、実行したゴールは、「完了」というボタンを押すと、線が引かれて完了扱いになる。

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こうすることで、「今日も完了させよう」というちょっとしたやる気になると同時に、

後で見返せば、どういう時に完了させているのか確認できて、スケジュールのアップデートの参考にもなる。

 

さらにこの機能が優秀なのは、人工知能が実行度を把握して、自動で「完了させやすい時間帯」にスケジュールを調整してくれることだ。

 

自分でスケジュールのPDCAを回さなくても、Google がベストな時間を選んでくれる。

まるで自分の秘書のような働きをしてくれる機能だ。

 

 

可愛いイラスト


3つ目は、カレンダーに可愛いイラストで表示されることだ。

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最初は大きなイラストで表示されるのが鬱陶しく感じそうだったが、なかなかどうしてこの味のあるイラストがモチベーションを上げてくれる。

 

スケジュールの中でも目立つので、やらなきゃならないゴールが何時にあるのかすぐに分かるのも大変ありがたい。

 

イラストの数がまだ少なく、イラストに出来ないものもあるので、それは今後のアップデートに期待だ。

 

 

 

以上、こんな様々な嬉しい機能があるので、僕は毎日のゴールを20日ほど登録している。

それも全部完了させるのが一つの楽しみだ。

趣味やチャレンジも増えるので、ぜひ気軽に使ってみてほしい。オススメだ。